白馬の白き睫毛や霧深し 小澤青柚子【季語=霧(秋)】

白馬の白き睫毛や霧深し小澤青柚子「白馬」と聞いて我々競馬ファンが思い出すのは、やはり桜花賞を制したソダシだろう。G1三勝だけでなく、ダートへの挑戦や騎手の乗り換えももあったが、方々で名馬と呼んで差し…

泉に手浸し言葉の湧くを待つ 大串章【季語=泉(夏)】

仕切り繰返す間も掃き五月場所 鷹羽狩行【季語=五月場所(夏)】

パン屋の娘頬に粉つけ街薄暑 高田風人子【季語=薄暑(夏)】

主われを愛すと歌ふ新樹かな 利普苑るな【季語=新樹(夏)】

本の背は金の文字押し胡麻の花 田中裕明【季語=胡麻の花(夏)】

煌々と渇き渚・渚をずりゆく艾 赤尾兜子【季語=艾(春)】

メロン食ふたちまち湖を作りつつ 鈴木総史【季語=メロン(夏)】

熟れ麦はほろびのひかり夕日また 石原舟月【季語=熟れ麦(夏)】

しまうまがシャツ着て跳ねて夏来る 富安風生【季語=夏来る(夏)】

捩花の誤解ねぢれて空は青 細谷喨々【季語=捩花(夏)】

今年の蠅叩去年の蠅叩 山口昭男【季語=蠅叩(夏)】

かんぱちも乗せて離島の連絡船 西池みどり【季語=かんぱち(夏)】

【第23回】新しい短歌をさがして/服部崇

再縁といへど目出度し桜鯛 麻葉【季語=桜鯛(春)】

さうらしく見えてだんだん鴉の巣 大畑善昭【季語=鴉の巣(春)】

一つづつ包むパイ皮春惜しむ 代田青鳥【季語=春惜しむ(春)】

【春の季語】春惜む(春惜しむ)

たくさんのお尻の並ぶ汐干かな 杉原祐之【季語=汐干(春)】

わが家の見えて日ねもす蝶の野良 佐藤念腹【季語=蝶(春)】

【春の季語】蝶

抱きしめてもらへぬ春の魚では 夏井いつき【季語=春の魚(春)】

古池やにとんだ蛙で蜘蛛るTELかな 加藤郁乎

土のこと水のこと聞き苗を買ふ 渡部有紀子【季語=苗を買ふ(春)】

浜風のほどよき強さ白子干す 橋川かず子【季語=白子干す(春)】

春の夢魚からもらふ首飾り 井上たま子【季語=春の夢(春)】

【春の季語】春の夢

飛んでゐる蝶にいつより蜂の影 中西夕紀【季語=蝶・蜂(春)】

春惜しみつゝ蝶々におくれゆく   三宅清三郎【季語=春惜む・蝶々(春)】

俳句おじさん雑談系ポッドキャスト「ほぼ週刊青木堀切」【#1】

◆青木亮人さんと、雑談系ポッドキャストはじめることになりました。よもやま話をしています。(ほぼ)毎週木曜日更新。https://www.youtube.com/watch?v=jjNwuHtPCpI&t=679s…

【第10回】ラジオ・ポクリット(ゲスト:西生ゆかりさん)

笠原小百合の「競馬的名句アルバム」【第4回】2010年/2011年エリザベス女王杯

【連載】歳時記のトリセツ(12)/高山れおなさん

【連載】もしあの俳人が歌人だったら Session#16

俳句おじさん雑談系ポッドキャスト「ほぼ週刊青木堀切」【#2】

【連載】漢字という親を棄てられない私たち/井上泰至【第6回】

【連載】俳人のホンダナ!#2 小谷由果

【特集】東日本大震災 10年を迎えて

倉田有希の「写真と俳句チャレンジ」【第6回】

俳句おじさん雑談系ポッドキャスト「ほぼ週刊青木堀切」【#6】

【新連載】久留島元のオバケハイク【第1回】「龍灯」

【連載】歳時記のトリセツ(10)/小津夜景さん

【新連載】新しい短歌をさがして【1】服部崇

【短期連載】茶道と俳句 井上泰至【第8回】

【連載】久留島元のオバケハイク【第5回】夜長の怪談

【短期連載】茶道と俳句 井上泰至【第7回】

【連載】漢字という親を棄てられない私たち/井上泰至【第4回】

【連載】歳時記のトリセツ(2)/橋本喜夫さん

【連載】歳時記のトリセツ(6)/岡田由季さん

【連載】新しい短歌をさがして【13】服部崇

松本実穂 第一歌集『黒い光』(角川書店、2020年)

【連載】歳時記のトリセツ(5)/対中いずみさん

【クラファン目標達成記念!】神保町に銀漢亭があったころリターンズ【20】/片山辰巳

ゆる俳句ラジオ「鴨と尺蠖」【第10回】

【短期連載】茶道と俳句 井上泰至【第9回】

【クラファン目標達成記念!】神保町に銀漢亭があったころリターンズ【14】/野村茶鳥(屋根裏バル鱗kokera店主)

【連載】新しい短歌をさがして【17】服部崇

【連載】新しい短歌をさがして【3】服部崇

雪が降る千人針をご存じか 堀之内千代【季語=雪(冬)】

雪が降る千人針をご存じか)堀之内千代『堀之内千代句集 百歳の計』2015年6月堀之内千代さんは私が所属している「野火」同人。1924年(大正13年)2月生まれ、87歳で俳句を始め、91歳で句集を上梓…

さわやかにおのが濁りをぬけし鯉 皆吉爽雨【季語=爽やか(…

凌霄は妻恋ふ真昼のシャンデリヤ 中村草田男【季語=凌霄(…

遊女屋のあな高座敷星まつり 中村汀女【季語=星まつり(秋…

雨だれを聴きて信濃の濁り酒 德田千鶴子【季語=濁り酒(秋…

ぐじやぐじやのおじやなんどを朝餉とし何で残生が美しからう…

吊皮のしづかな拳梅雨に入る 村上鞆彦【季語=梅雨に入る(…

愛断たむこころ一途に野分中 鷲谷七菜子【季語=野分(秋)…

再縁といへど目出度し桜鯛 麻葉【季語=桜鯛(春)】

ビーフストロガノフと言へた爽やかに 守屋明俊【季語=爽や…

数と俳句(三)/小滝肇

海くれて鴨のこゑほのかに白し 芭蕉【季語=鴨(冬)】

七夕のあしたの町にちる色帋   麻田椎花【季語=七夕(…

いちごジャム塗れとおもちゃの剣で脅す 神野紗希【季語=苺…

叱られて目をつぶる猫春隣 久保田万太郎【季語=春隣(冬)…

東風を負ひ東風にむかひて相離る   三宅清三郎【季語=東…

一年の颯と過ぎたる障子かな 下坂速穂【季語=障子(冬)】…

枯蓮のうごく時きてみなうごく 西東三鬼【季語=枯蓮(冬)…

戸隠の山より風邪の神の来る 今井杏太郎【季語=風邪(冬)…

片影にこぼれし塩の点々たり 大野林火【季語=片影】

みどり児のゐて冬瀧の見える家 飯島晴子【季語=冬瀧(冬)…

青い薔薇わたくし恋のペシミスト 高澤晶子【季語=薔薇(夏…

山又山山桜又山桜 阿波野青畝【季語=山桜(春)】

父の手に負へぬ夜泣きや夏の月 吉田哲二【季語=夏の月(夏…

冴返るまだ粗玉の詩句抱き 上田五千石【季語=冴返る(春)…

新婚のすべて未知数メロン切る 品川鈴子【季語=メロン(夏…

ひよんの実や昨日と違ふ風を見て   高橋安芸【季語=ひよ…

嵐の埠頭蹴る油にもまみれ針なき時計 赤尾兜子

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